都内マンションでひとり暮らしをしているTomokiさん。室内とベランダを合わせて、100株近い植物と暮らしています。
中学生の頃から培ってきたインテリアの知識と、植物への深い愛情が響き合う心地よい空間で、植物との暮らしについて伺いました。
はじまりは「リアルな植物のほうがいい」と思ったことから
− 部屋の奥のほう、ビカクシダの数がすごいですね。部屋全体で植物の数はどれくらいでしょうか。
Tomokiさん:きちんと数を数えたことはないのですが、ビカクシダだけで30株くらいだと思います。アガベなど他の植物も合わせると、100株弱くらいになるんじゃないかなと思います。

− 植物はいつ頃から興味をもって育てはじめたのですか。
Tomokiさん: 2年半前くらいですね。もともとインテリアが好きで、前の家ではフェイクグリーンを置いていたんですが、やっぱり「リアルな植物の方が雰囲気が出るな」と思って。
Googleマップで近所の植物店を調べたら、たまたまあったのがビカクシダの専門店でした。そのお店で見た姿に一目惚れしたのがきっかけです。まずひとつ購入してみたのですが、なんだか物足りなくて、翌週にはもうひとつ迎えていました。

− そこから一気にハマったわけですね。ビカクシダのどこに惹かれたんでしょう?
Tomokiさん:種類が無限にあるところですね。種類ごとに形が全然違ってくるのが、すごく面白いなと思いました。珍しい品種を見ると、「自分で育ててみたいな」という気持ちが湧いてきて、結果的に今のような感じになっています。
あとは「壁に掛ける」というスタイルも魅力でした。床を占領しないですし、寂しくなりがちな壁面を彩ってくれるので、インテリアとして取り入れやすいなと。
− どれも気に入っているとは思いますが、最近特に「これが好き」という種類はありますか。

板とスタンドはIMAMAのFp P-Boardを使用
Tomokiさん:最近は「ドワーフ」と呼ばれる、小型で大きくならない品種がいいなと思って、意識的に集めるようになっています。結構人気も高くて。
自分の場合、数が増えてきて置き場所に困っているというのもあって、あまり大きくならずに、コンパクトに収まってくれるのがありがたいんですよね。
− ビカクシダ以外の植物もありますね。

壁にはビカクシダ、床にはモンステラやアンスリウムが並ぶ
Tomokiさん:最近はアロイド系ですね。特にアンスリウムは、半年前くらいから少しずつ増えています。自分の中では、今いちばん熱い存在です。アンスリウムも交配が盛んなので集めがいがありますし、置き場所に限界がある中で気に入った品種はひと通り揃えられたので、これからは大きく育てていくことを楽しもうと思っています。
− アガベとサボテンも育てているんですね。

Tomokiさん:アガベはイベントで見て「かっこいいな」と思ったのがきっかけです。水やりの頻度が少なくていいところも、自分には合っているなと思いました。
それと、鉢と植物の組み合わせを楽しめるのも魅力ですね。鉢と植物は別々で購入しています。株が小さいうちはプラ鉢で育てて、大きくなってきたらお気に入りの鉢に植え替えています。

− 鉢はどういったところで購入していますか。
Tomokiさん:高円寺の芽の巣山さんによく行きます。最初は「植物が大きくなったら、その子に合う鉢を探そう」という感じだったんですけど、最近はもう欲しい鉢が多すぎて(笑)。気づいたら鉢の方がどんどん増えてきて、今は15個くらいストックがあります。

手間すら楽しみに変える、植物との暮らし
− ここからは少し現実的な質問です。これだけ植物があると、管理や育成、一緒に暮らすのは意外と大変なのではないでしょうか。普段のお世話のルーティーンはありますか?
Tomokiさん: 平日は会社員として働いているので、基本は放置です(笑)。その代わり、土日のどちらかにきちんと管理しています。植物を部屋とバスルームの間で何十往復もして運び、水やりに1時間くらいかけるのがルーティーンですね。お風呂に持っていくのは正直ちょっと大変です。ここでシャワーをかけられたら楽なんですけどね。
− 植物が増えると、置き場所の工夫も必要になりますよね。

右のラックはTomokiさん自作。裏表両面にビカクシダを掛けれて移動もできる。
Tomokiさん:やってよかったのは、ハンガーラックをベースにメッシュパネルを付けて、ビカクシダ用の可動棚を自作したことです。おしゃれではないですが、かなり便利ですね。 小さい株をまとめて掛けて、そのままシャワールームに持っていけるので、水やりの効率もいいです。
− アンスリウムやアガベは、どのように管理していますか。
Tomokiさん:アンスリウムは下にトレイを置いて、そのまま水やりしています。頻度は週に2回くらいですね。アガベも似たような感じですが、季節によって水やりの頻度は変えています。気温の低い時期は、控えめにしています。
− 水やり以外で、植物をきれいに保つために意識していることはありますか?

しっかりとビカクシダに光が当たるようライトの角度なども微調整
Tomokiさん:ビカクシダは、形を作る上で光の当て方がすごく大事だと思っています。室内だと光がどうしても一方向からになりがちで、そちらに傾いていくことが多いので、それをできるだけ避けたいなと。なので、スポット型のライトよりも、パネル型のLEDライトを分散させて置くようにしています。育成ライトの種類にはあまりこだわっていなくて、「広く当てる」ことだけを意識していますね。
− たくさんのライトがありますが、光の管理はどうされていますか?
Tomokiさん: パネル型のLEDライトを5枚、スポット型を6灯ほど設置して、光を分散させています。それぞれをアレクサとリンクさせて、朝8時に点灯、夕方6時に消灯するよう自動化しています。
− お気に入りのグッズってありますか?

一面植物屋さんのステッカーでいっぱいの思い出の詰まったジョウロ
Tomokiさん:グッズにはあまりこだわっていないんですが、普段水やりで使っているジョウロですね。オザキフラワーパークで購入したもので、イベントに行くたびにステッカーを貼っています。それが植物ライフの思い出みたいになっていて。週1で必ず使うものなので、思い入れがあります。
途中から「おしゃれ」は諦めた、植物愛のインテリアへの道のり
− ここからは少しインテリアのことをお聞かせください。インテリアに興味をもったのはいつくらいからですか。

Tomokiさん:インテリアに関しては中学生の時、職場見学の授業でインテリアデザイナーさんの話を聞く機会があって。インテリアデザイナーさんの話になんとなく「面白いな」と。それからインテリアに興味を持つようになりました。

− 家具好きのキャリアはとても長いことに納得できる素敵な家具が揃っていますね。家具を選ぶ時、大切にしていることや、基準にしていることはありますか。
Tomokiさん:植物という「有機質なもの」が増えると部屋がもったりしがちなので、あえてメタルやスチールといった「無機質な家具」を取り入れて、空間を引き締めるように意識しています。
インテリアを本格的に買い始めたのは社会人3年目くらいです。買うなら一生ものを、っていう考え方で、ボーナスが入るたびに「これを買うぞ」って決めて、少しずつ揃えていきました。よく行くのはコンランショップですが、全部が高額なものではなく、IKEAなども使っています。

KnollのCESCA CHAIRとCARL HANSEN & SONのCH24と名作チェアが向かい合う
− インテリア好きとして、植物がここまで増えた空間をどう捉えていますか。
Tomokiさん: 正直、途中から「おしゃれ」は少し諦めました(笑)。アルミシート貼ってたりすると、どうしても異世界感が出るので。でも、あそこはあそこで割り切ってますね。

− それでも全体のバランスが取れているのが印象的です。
Tomokiさん:ありがとうございます。アルミシートを貼る前は、もう少し素直におしゃれだったんですけど、あれを境に「機能優先」になりました。

− 「機能優先」にしたところにTomokiさんの強い植物愛を感じます!最後にこれからこの部屋や植物でやりたいことなどをお聞かせください。

Tomokiさん: 本当に中長期的な話にはなるんですが、将来的には賃貸ではなく、自分で物件を購入して住んでみたいなと思っています。その中でも、すでにリノベーションがされている物件ではなく、できればリノベ前の状態に近いところから、自分でデザインや間取りを考えていく、そんな住まいづくりをしてみたい気持ちがあります。
植物の観点で言うと、いつか自分だけの「オリジナル交配種」のビカクシダを作れたら面白いなと考えています。今すぐは場所がないので挑戦できていないので、場所が確保できたらやってみたいなと思っています。

